進学のポイント

| 就職に結びつく選択を | 自分の行きたい学校を見つけるポイント | 実践ポイント | 各分野の特色 |

就職に結びつく選択を

● 短期大学などとの違い
 大学・短大が学問、技術の研究を主な目的とするのに対して、専門学校は、職業や実生活に直接に役立つ専門知識を身につけます。職業に結びついた学校といえるでしょう。

 具体的にいうと、大学・短大は理論を学ぶことに重点を置いているため、一般教養、外国語、保健体育と幅広く学び、専門教育のウェイトは低くなっています。一方、専門学校は総授業時間の約8割を専門教育にあてはめるように定められています。

 大学・短大は単位制、専門学佼は時間制です。短大では2年間72単位で時間にすると約1700時間であるのに対して、専門学校では平均2300時間の講義・実習を行い、しかも約8割は専門科目です。このように、専門学校は、世の中に出てすぐに役立つ専門知識や技能の習得に力を入れています。実習時間が多いのも強みです。また、学科編成も枠にとらわれず、学校の自主編成、柔軟な思考にまかせられているため、実社会に対応した編成が可能です。

● 進学の目的、就きたい職業をはっきりさせよう
 専門学校とは職業的に知識や技術を主として教え、即戦力となるための人材を育てることを目標とします。つまり、将来の職業と直結した教育内容がその特色です。専門学校での勉強が、職業はもちろん、生涯を通じて大きく影響するといっても過言ではありません。

 「みんなが行くから」とか「ただなんとなく」ではなく、「自分はどんな仕事に就きたいのか。そしてその仕事で自分は何をしたいのか」まで、できるだけ具体的に目標をもって専門学校への進学を考えることが大切でしょう。専門学校選びはまた、職業選びなのです。

● 就職率の推移
専修学校は,卒業後,社会において即戦力として活躍できる人材養成を行っています。
全体の就職率が低下する中にあっても,専門学校卒業者の就職率は,大学や短期大学に比べ高くなっています。

自分の行きたい学校を見つけるポイント

● 学科・コースで見つける
 専門学校は職業に直結した実践的な教育を目的とした機関であるため、産業社会の動きやニーズにあわせて学科・コースの再編が行われます。そのため、似た名前の学科や同じ名前でも学校によって微妙に教える内容が違っていたりします。取得資格にも関係するので、学科名だけにとらわれず、具体的にどんなことを学ぶのかを知るのが重要です。授業・実習内容をポイントに学校を選んだ人が4割以上とのデータもあります。

● 取得資格で見つける
 専門学校に行けば、だれでも資格が取れるわけではありません。その内容はさまざまですから、各学校案内を参考に自分の取りたい資格を研究しましょう。どの資格を取るにしても専門学校に入学する前に、そこでどんな資格が、どうやって取得できるかを、よく調べておく必要があります。目標としていた資格が取得できないのでは、専門学校に入学した意味がなくなるからです。

● 就職実績で見つける
 卒業生の就職先一覧を作成して配布している学校もあるので、参考にしましょう。しかし、その場合には、企業名だけにこだわらず、専門分野への就職が可能かどうか、学校で学んだ知識・技術を生かせる仕事に就いたかどうか、を読み取ることが重要です。

● 学費で見つける
 納入金の内訳は次の通り。
 ◇入学金:入学(手続き)時に1回納めればいい性格のもの。
 ◇授業料:月額・年額のほか。前期・後期、3学期ごとの分納など、学校によって表示の仕方が違います。
 ◇施設費:施設費、維持費、施設・維持費と表示する学校が多いようです。教育運営睾、実習設備拡充費などと称するところもあります。
 ◇実習費:実習の多い学校では、必要な材料を自分で用意するのがほとんどです。そういった金額は納入金に含まれません。別に徴収するところもあるので確認する必要があります。

● 奨学金
 経済的な理由で学業維持が難しいという人のために、様々な機関で奨学金制度が設けられています。
 日本学生支援機構奨学金は国が運営する奨学金。専修学校の高等課程と、専門課程(いわゆる専門学校)の学生はこの奨学金を受けることができます。ただし、修業年限が1年の課程や学科はこの適用から除外されています。

 そのほか、都道府県など地方自治体、新聞社などの企業、各学校が独自に設置する奨学金などがあります。
 分割納入制度:初年度納入金を一括して支払うのが困難な場合、2~3回に分割して支払う方式で、ほとんどの学校で用意しています。また、学校独自に銀行などと連携したローンを利用できるところもあります。

実践ポイント

● 学校案内の見方
 沿革:時代を通してその学校と社会とのかかわりをみます。
 教育方針:学校像、校風を具体的につかみましょう。
 学科紹介(カリキュラム):自分の勉強したいことが組み込まれているか。
 どんなことを学ぶのか。
 開設されている科目とその内容。
 実習の内容。
 必修・選択科目の時間数。
 時間割。
 講師陣:専任講師の人数とその割合を確認しましょう。
 就職:学校で学んだ知識・技術を生かせる仕事に就けるかどうか。就職先一覧や就職実績(就職率・求人社数・求人数)、専門分野への就職達成率をみましょう。
 施設・設備:実習機器は実際にどれだけ使えるか。実習機器の種類・台数、授業時間以外の使用は可能か、学生寮・図書室などの有無を確認しましょう。

● 自分で決める編
 志望校は、体験入学や学校説明会に参加して自分の目で見て決めましょう。以下の項目をチェックすることが大切です。
 施設設備はパンフレットどおりか。
 募集定員に対する実際の生徒数は。
 実習機器の台数、利用のされ方は。
 在校生の様子や授業の進め方は。
 学校の雰囲気は自分に合うか。
 まわりの環境は。
 交通の便はなど。
 後悔のない学校選びをしましょう。

● 併願制度
 大学や短期大学との併願を志望する人のため、その人が不利にならないように配慮する制度をとる専門学校が多くなっています。併願者に対する扱いは次の三つのタイプに分けられます。

(1)仮入学制度の学校。願書提出の時、併願届けを提出、専門学校に合格すると入学金だけ納入します。
(2)入学金以外の学費を返還するケース。願書提出のとき併願届を提出。専門学校に合格したとき、入学金や授業料など全学費を納入しますが、大学・短大の合格証の写しを提出すると、すでに納入した学費から入学金を除いた分を返還してもらえます。
(3)学費全額を延納するケース。大学・短大の合格発表日まで入学金を含め全額を延納します。

細かい点で条件をつけている学校もあるので、各校の募集要項をよく読む必要があります。

各分野の特色

専修学校には,社会のニーズに対応した多種多様な学科があります。そこでは,将来の職業で 必要となる実践的な教育が行われています。理論を学ぶことを重視する大学と比べ,専修学校 の教育内容は,社会に出てすぐに役立つ専門的な知識や技術の習得を中心としており,授業の うち実験や実習の割合が高い学科が多いことも特徴です。